【外国人に教えたい!】気づきそうで気づかない日本の文化を英語で言ってみよう

 
shutterstock_588115460.jpg
 

日本に旅行で来る外国人観光客は年々、増加傾向にあります。日本政府観光局のデータによると、2015年は約1900万人、2016年には約2,400万人が日本に来ました。このように国際化が目まぐるしい日本において、外国人の友達や同僚に恵まれる機会も多いことでしょう。 例えば彼らに「日本の面白い文化を教えて」と言われた時、どのように答えたらいいのでしょうか?自分にとっては何気ないごく日常な日本のことでも、外国人の方々からしたら、面白い発見になるかもしれません。

今回は気づきそうで気づかない、日本の興味深い文化や習慣にフォーカスしました。外国人の友達などに教えてあげるアイデアを探してみませんか?

<目次>

英語で紹介する日本文化

  1. 畳で寝る Sleeping on the Floor

  2. 日本のトイレ Toilets in Japan

  3. 忍者体験 Ninja Experiences

  4. 自動販売機 Buying Something from a Vending Machine

  5. 人力車体験 Rickshaw Ride

  6. 自分のカップ麺を作ってみよう Building Your Own Cup Noodles

  7. 渋谷のスクランブル交差点 Shibuya Crossing

  8. 買い物袋の雨よけカバー Special Packaging on a Rainy Day

  9. クリスマスにフライドチキン Eating Fried Chicken on Christmas Day

まとめ

1. 畳で寝る Sleeping on the Floor

今やベッドを使う日本人も増えてきましたが、日本は古くから畳の上に布団を敷いて寝る文化があります。ベッドの就寝文化が根付いてきた日本でも、畳の上で寝ることに違和感を感じる人は少ないでしょう。

しかし床の上に寝ることは世界でも稀に見るものなのです。東アジアの国々では見られるものですが、世界の多くの国ではやはりベッドでの就寝が主流。日本に旅行で行ったら、畳で寝てみたい!と思う方も多いようです。

【英語で紹介する日本文化】

Traditional Japanese houses have tatami flooring made of Juncus effusus.

伝統的な日本家屋は畳というイグサの植物から出来ている床材を使っています。

These rooms are called the washitsu (“Japanese traditional room”).

そのような部屋は和室と呼ばれています。

A washitsu is used for multiple purposes.

ひとつの和室は複数の目的のために使われます。

It’s both a family living space and a guest room.

家族の生活空間でもあり、来客用の寝室でもあります。

When you stay overnight as a guest in the washitsu, you will sleep on the floor.

あなたがもしも和室に客人として一晩泊まるとなった時は、床の上に寝ることになります。

A bedding set usually consists of two futons (a mattress and a duvet/comforter) and a pillow.

寝具は通常、ふたつの布団(敷布団と掛け布団)と枕です。

The washitsu often has a closet within one of the walls.

和室の壁のいずれかには、押入れがあることが多いです。

Futons are kept folded and stored in the closet when not in use.

布団は使用しない時にはたたんでその押入れにしまわれています。

2. 日本のトイレ Toilets in Japan

日本を代表する文化となっているウォシュレット。もともとはアメリカが発祥であるウォシュレットも、日本で独自の発達を遂げました。比較的新しいトイレには常備されているといっても過言ではありません。家電店などには便器だけ売っているというのも、日本でしか見られない現象でしょう。

【英語で紹介する日本文化】

Japanese toilet is one of common interests to most tourists from abroad.

日本のトイレは外国人観光客にとっての日本への関心のひとつです。

It mainly has three major functions: “spray”, “bidet” and “flushing sound”.

主に「おしり」「ビデ」「流水音」の3つの機能があります。

First two functions are technically called “Washlet”.

「おしり」と「ビデ」の機能は、「ウォシュレット」と呼ばれています。

Press “spray,” then it washes your bottom.

「おしり」のボタンを押すと、おしりを洗います。

Press “bidet,” it washes the front of your crotch after urinating.

「ビデ」のボタンを押すと、小便をした後の体をきれいにしてくれます。

The device that creates a loud flushing sound is called Otohime (“sound princess”).

「流水音」を発する装置は、日本では音姫と呼ばれています。

It masks the noise when you use a toilet and helps save water as you no longer need to flush multiple times to cover the noise yourself.

トイレの時の音を消してくれる効果があり、またその目的で日本人はよく流水を繰り返すので、節水にも貢献しています。

3. 忍者体験 Ninja Experiences

日本映画やアニメをきっかけに、海外でも大人気の忍者。”Ninja”と英語でも呼ばれています。独特の服装に、素早い行動と隠れる術は忍者独特のもの。あの世界観に惹かれる外国人も多いそうです。忍者村と呼ばれるアトラクション施設では、忍者体験をすることができます。実際に忍者の格好をし、手裏剣を投げたり、忍者屋敷で隠れてみたり、面白い1日を過ごせると話題です。

【英語で紹介する日本文化】

Ninja has a long history. The origin dates back about 1,400 years.

忍者の歴史はとても長いです。起源は1,400年も前に遡ります。

Ninja served and helped warriors/samurais who were their bosses.

忍者はもともと武士などに仕えてサポートをする役目を持っていました。

Their major responsibilities included intelligence assessment and assassination.

忍者の主な仕事は、諜報活動や暗殺などでした。

At the present day, ninja experiences are offered mainly in ninja villages.

現在、忍者体験は主に忍者村と呼ばれる場所で提供されています。

There you will learn how to act as a ninja!

そこではどのように忍者として振る舞うのかを学びます。

Among the most popular activities are hiding yourself into a narrow space, climbing walls and handling a shuriken (“throwing star”).

狭い場所に隠れたり、壁をよじ登ったり、「手裏剣」を扱うなどのプログラムは大人気です。

The ninja houses often have hidden doors and traps.

忍者屋敷には、隠し扉やからくりがあります。

Ninja outfits are available in some of the villages, so you can feel like a real ninja.

忍者の衣装を着られるところもあるので、本物の忍者みたいな気分になれるかもしれません。

4. 自動販売機 Buying Something from a Vending Machine

自動販売機も日本で独特の形を持って発達してきました。「あたたかい」や「つめたい」でわかれていること、飲み物だけではなくアイスやお菓子やタバコまで買えること、また選べる数が多いことは世界でも珍しいもの。そんな自動販売機を紹介してみると、新しくて面白い日本の一面を教えてあげることができるかもしれません。

【英語で紹介する日本文化】

There are about 5 million vending machines in Japan.

日本には約500万台の自動販売機があります。

The machines sell a wide variety of goods, such as beverages, ice creams, snacks, cigarettes, instant noodles, newspapers, magazines and breads.

日本の自動販売機は、飲料・アイスクリーム・お菓子・タバコ・インスタント麺・新聞・雑誌・パンなど、たくさんの種類の商品を売っています。

Buying something from a vending machine is very convenient, easy and useful.

自動販売機で自分の好きなものを買うことはとても便利で簡単なものです。

The great thing is that you can choose from “Cold” and “Hot” options.

興味深いポイントは、「冷たいもの」と「温かいもの」で選べることです。

In winter, people want to drink hot chocolate, coffee and soup.

冬にはココア、コーヒー、スープなどが好まれます。

But why does Japan have so many vending machines?

でもなぜ日本にはそれほど多くの自動販売機があるのでしょう?

There are some possible reasons: labor cost, low crime rate, technological innovation, cash-based economy, and so on.

いくつかの理由が考えられています。人件費、治安のよさ、技術革新、現金主義の経済などです。

5. 人力車体験 Rickshaw Ride

京都や鎌倉などの古都で観光客から人気の人力車。人力車は日本だけではなく、他の国でも見られるものですが、日本らしさがうかがえるもののひとつです。今では車夫さんが観光案内をしてくれることがあるなど、移動手段だけではなく、旅のひとつの目的にもなることでしょう。そんな人力車を乗る旅に、外国人の友達を連れて行くと、素敵な日本での体験をプレゼントできるかもしれませんね。

【英語で紹介する日本文化】

Rickshaw was established in the beginning of Meiji era, around 1868.

人力車は明治時代初頭の1868年頃に生まれました。

It remained an everyday mode of transportation in Japan until 1930s.

日本人は1930年代頃まで普段の交通手段として人力車を使っていました。

Riding on a rickshaw is now one of the popular activities for tourists.

人力車に乗ることは、今では観光客に人気のアクティビティのひとつになっています。

Rickshaw companies offer local tours in tourist-heavy towns such as Kyoto, Kamakura and Miyajima and Otaru.

人力車の会社は京都、鎌倉、宮島、小樽など、観光客の多い街で現地ツアーを提供しています。

Rickshaw drivers tell you about the culture and the history of the town and also about good restaurants and cafes nearby.

車夫はその土地の文化や歴史だけでなく、いいレストランやカフェも教えてくれます。

Just sit back and relax on the comfortable seats.

座り心地のよい席にただ深く腰掛けてくつろいでください。

It will be a special moment of your stay in Japan.

日本滞在中のあなたにとって特別な時間になるでしょう。

6. 自分のカップ麺を作ってみよう Building Your Own Cup Noodles

横浜のカップヌードルミュージアムでは、世界中で食べられているカップ麺に自分の好きな具を入れる体験ができます。インスタント麺は今や世界中で食べられている日本を代表する食べ物。そんなインスタント麺を自分の好きな具や味で作れるのは、日本でしかできない面白い経験になるかもしれません。

【英語で紹介する日本文化】

If you like instant noodles, then you should visit the Cup Noodles Museum in Yokohama.

もしインスタント麺が好きなら、横浜にあるカップヌードルミュージアムに行ってみるべきです。

It’s an interactive museum that is designed to encourage curiosity from children.

そこは子供たちの好奇心を育むためにつくられた体験型ミュージアムです。

In the popular My Cup Noodles Factory workshop at the museum, you can build your own instant noodle.

人気アトラクションのマイカップヌードルファクトリーでは、オリジナルのインスタント麺を作ることができます。

First, you design your cup.

まず、カップを自分でデザインしましょう。

And then you pick one soup flavor from four varieties and four toppings from 12 ingredients.

それから、スープの味を4種類の中からひとつ、トッピングを12の具材からよっつ選んでください。

Please remember that you need to pay extra to participate in some attractions.

一部のアトラクションに参加するには追加料金が必要であることを覚えておいてください。

You can buy the base admission ticket for 500 yen.

入館券は500円で買えます。

Plus, 300 yen will be required if you like to make your original cup noodle.

そしてオリジナルのカップ麺を作るのにはまた300円かかります。

7. 渋谷のスクランブル交差点 Shibuya Crossing

今や東京の一大観光地になりつつある、渋谷のスクランブル交差点。一回あたりの通行量は多くて3000人と、人が多すぎることでガイドブックでも紹介されることがあるくらいです。そんなスクランブル交差点を英語で表現してみると、どうなるのでしょうか?

【英語で紹介する日本文化】

When you go out of the Shibuya station Hachiko exit, there is Shibuya Crossing.

渋谷駅のハチ公口を出ると、そこには渋谷のスクランブル交差点があります。

This is one of the busiest pedestrian crossings in the world.

ここは世界で最も混雑する横断歩道のひとつです。

Over 3,000 people can cross simultaneously at peak times.

多い時で、3,000人が同時に通行するといわれています。

Although just an intersection, it’s one of Tokyo’s best attractions for tourists from abroad.

交差点であるにもかかわらず、海外からの観光客には東京のもっとも魅力的な場所のひとつになっています。

There’s a great view of the crossing from the Starbucks on the second floor of SHIBUYA TSUTAYA.

シブヤツタヤの2階にあるスターバックスからは、交差点が見渡せます。

You can take the photos directly from above while relaxing with coffee.

交差点の真上からの写真も撮りつつ、コーヒーと一緒にくつろげるのです。

8. 買い物袋の雨よけカバー Special Packaging on a Rainy Day

雨の日の買い物や、買い物中に急に雨が降ってきた時など、紙の買い物袋にビニール袋をかけてくれるお店はよくありますよね。このような細かな、まさにかゆいところに手が届く!と言いたくなるサービスは日本独特なもの。思わずすごい!と言ってしまいたくなるものを紹介してみましょう。

【英語で紹介する日本文化】

If you go shopping on a rainy day in Japan, the shop assistants will offer plastic covers for your paper bags.

日本で雨の日にショッピングに出かけると、店員さんが紙の買い物袋にビニールのカバーをかけてくれるでしょう。

They keep your items from getting soggy when you go back outside.

また外に出た時に、買った品物がずぶ濡れになるのを防ぐためのものです。

This packaging can be regarded as one example of Japanese hospitality, “Omotenashi”.

この包装は日本のもてなしの心、おもてなしのひとつの例といえるでしょう。

This is very unique to Japan, and tourists from abroad are often impressed by the customer service.

世界でも珍しい顧客サービスで、海外からの観光客は感銘を受けることもあるそうです。

Don’t worry about rain during your shopping in Japan.

買い物中の雨には心配ご無用です。

9. クリスマスにフライドチキン Eating Fried Chicken on Christmas Day

サクサクに揚がったチキンとケーキを食べるのは、日本人のクリスマスの定番ですよね。でもクリスマスにフライドチキンって日本独特の文化なのです。世界各国でもまれに見るこの文化、どのようにして生まれたのでしょうか。「日本人ってなんでクリスマスにみんなチキン食べるの?」という質問があっても、これで安心です。

【英語で紹介する日本文化】

Many Japanese families celebrate Christmas with fried chickens.

多くの日本人家族は、フライドチキンを食べてクリスマスを祝います。

This may seem peculiar to people outside of Japan.

日本の外にいる人々にとっては、とてもおかしく思えるかもしれません。

Originally, Japanese people other than Christians didn’t even celebrate the Christmas Day.

もともとは、クリスチャン以外の日本人はクリスマスのお祝いさえしていませんでした。

But when some kindergartens started to order fried chickens for their Christmas party, marketers at the fast food chain KFC got the idea.

しかし、一部の幼稚園がクリスマスパーティにフライドチキンを注文し始めたことから、KFCのあるマーケティング担当者がアイデアを得たのです。

The company launched the first “Kentucky for Christmas” campaign in 1974.

1974年にKFCは最初の「クリスマスにはケンタッキー」キャンペーンを開始しました。

Eating KFC for Christmas has become a widespread celebration since then.

以来、クリスマスにケンタッキーを食べることが全国に広がるお祝いの習慣となったのです。

日本文化を伝えるコツを知り、面白い発見を届けよう

日本の文化を英語で言うのは、難しいことではありません。もう既に自分が知っていることを、英語にしてみるだけなのです。難しい単語や表現を使う必要はありません。伝えたいことの要点をしっかりおさえ、まとめ、そして英語にしてみましょう。

ここで注意したいのは、ポイントを数点に絞ることです。あれもこれも言いたいとなると、聞く側は何が大事なことなのかわからなくなってしまいます。これらを意識しながら、日本文化を伝えることにチャレンジしてみませんか?

Yoshiyuki Kakihara